PPA太陽光ニュース

PPA太陽光は今後どうなる!?ドコモの再エネ導入から読み解く

今月4月1日付で環境ビジネスオンラインから以下のタイトルでひとつの記事が掲載された。

「NTT AE、オフサイト型コーポレートPPAでドコモに再エネを供給」

今回は、この記事から今後のPPAの展望を読み解いたコメントを頂いた。

 

抜粋:2022年4月1日付 環境ビジネスオンライン「NTT AE、オフサイト型コーポレートPPAでドコモに再エネを供給」より

テンフィールズファクトリー株式会社

代表取締役

市川 裕 からのコメント

コメントを要約!

要約1.オフサイト型PPAとは?

太陽光発電所を所有する企業が別の企業に送電網を使って電気を送る仕組み。

要約2. なぜオフサイト型PPAのハードルが高いのか?

30分単位で発電した電気と使う電気を電力会社に報告をしないといけないから。

要約3. これからのオフサイト型PPA

太陽光発電所に蓄電池をつけて、発電したものをまず蓄電池に溜める。その蓄電池から計画的に配電網で送って電気を使うという形になる。

今回は、環境ビジネスオンラインさんの「NTTアノードエナジー」が

オフサイト型コーポレートPPAでドコモに再生エネルギーを

供給しましたよという記事を 解説したいと思います。

 

オフサイト型PPAについて

 

オフサイト型PPAって何だっていう事なんですけど、

ちょこちょこ記事にも出てますけれども、実はまだまだすごくハードルの高い手法なんです。

ただ、仕組みはすごくシンプルで、例えばビルがあります。

今回でいくと、NTTドコモ岡山ビルに太陽光発電所を作って、そこから配電網を使って電気を送って使えますよという事なんです。

コーポレートPPAなんで発電所の所有と使っている方が違うという形なんですけれども非常にシンプルですよね。

 

オンサイトPPAというのは、

例えば、岡山のビルに上に太陽光をつけて売るというモデルなんですけど、

オフサイトは配電網を使うと 違う場所で発電したものを使いましょう。

という事で、非常にシンプルな仕組みではあるんですけど、実は結構ハードルが高いんです。

なぜオフサイト型PPAのハードルが高いのか?

 

30分単位で発電した電気と使う電気を電力会社に報告をしないといけないんです。

太陽光って太陽が照ると発電して、曇ると一気に発電量が落ちますよね。

この予測値というのは、非常に難しくていろんなロス、いろんなコストをかけて調整しないといけないので、今はまだちょっとハードルが高いんです。

今回、記事には書いてありませんが、おそらく、どこか新電力さんが入って調整していらっしゃるとは思います。

こういった事例としては非常に価値のあるものなのかなと思います。

 

ちょっと残念なのは、今回コーポレートPPAなので発電所の所有者と需要側が違います、という事なんですが、

NTT系のグループで回していらっしゃるという事は、ちょっと残念ではあります。

これが純粋に第三者が投資して違う方が使っているというのであれば、非常に意味のあるオフサイトPPAだと思っています。

今後のオフサイト型PPA

 

そういった意味で行くとオフサイトPPAというのが、これからもっとノウハウが広がって出来るようにになれば、非常に面白い手法だと思いますし、

蓄電池がもっと安くなると非常にシンプルにできるようになるんですね。

太陽光発電所に蓄電池をつけて、発電したものをまず蓄電池に溜めます、計画的にこの蓄電池から配電網で送って電気を使うという風にすると、非常にシンプルな仕組みになっていくんですけれども、まだ残念ながら蓄電池が高いんです。

 

これは恐らく5年後位には半額とか3分の1とかになっていくと思うので、その時には、そういった形のオフサイト型PPAをどんどんできるようになってくるんじゃないかなと思います。

蓄電池によって、どれぐらい発電するかなど、あまり予測しなくていいという事になりますので、非常にやりやすくなるかと思います。

今後、こういった記事も注目しておくと良いと思います。